アメリカでの脳震盪、後遺症の治療について−1

ここではアメリカでの自分の経験をもとに脳震盪及び後遺症(Post Concussion Syndrome 以下PCS )、そしてどんな治療があるか、法的問題について書きたいと思います。


まずは自分のPCS経歴についてー
数年前に事故に遭い、脳震盪そしてPost Concussion Syndromeになりました。
ひどい頭痛がして事故の当日にER(救急室)に行きましたが異常なしでただの頭痛と言われそのまま返されました。数日仕事を休んで様子をみるも、どんどんひどくなり自分でネットで調べて絶対これはPCSだ、と思いました。
そこから近くのPrimary DoctorやNeurologistに診てもらいましたが何もわからず。
ただの頭痛、と突き返す先生もいました。いろんな処方箋の薬も試したものの何一つきかず。
日に日にいろんな症状が次々と出てくるばかり。仕事なんか全くできませんでしたが、休む必要はないと言って症状の重さを理解せず診断書を書いてもらえないこともありました。
症状は
激しい頭痛(24時間ずっと)、めまいや吐き気、ブレインフォグ、認知機能の低下、激しい倦怠感、うつ、PTSD、神経疲労、会話についていけない、人混みがかなりきついなどなどノート2ページ分の症状があります。
一日をやり過ごすだけで精一杯、常に休んでる、毎日サバイバルという状況になります。


主に肉体的な症状(頭痛など)と精神的な症状(うつ、PTSD) に分かれますが、PCSの辛いところは
Invisible Disability(=見えない障害)であるところ、外から全く見えないために周りに全く理解してもらえないところです。
家族、友達、同僚など、、なかなか理解してもらえません。『忘れて無理やり動けば?』『もっと頑張ればいいだけ』『全然病気に見えない』など心無い言葉を周りにかけられます。
肉体的にそもそも日常生活に支障が出るレベルでしんどいことに加え精神的症状、そして周りに理解してもらえないことから孤立がどんどん加速し、さらに症状がひどくなる、、といった負のループです。
さらにかなり多くの患者は事故で脳震盪になることが多いので、法的処理・訴訟問題も対応しなければいけないことからとてつもないストレスに晒されながら毎日ギリギリ生きている、というような状況になります。